
材木と木材、どちらも「木」を表す言葉ですよね。
でも、漢字の順番を入れ替えると微妙に意味が違ってくる場合があるのです。
今回は、ほとんど同じだけれどほんの少し違う「材木」と「木材」の違いについて調べてみました。
材木とは?
材木は「建造物や製品の材料として使えるように処理をしたもの」です。
つまり、ある程度加工して、次の工程に進みやすい状態にした「木」のことをいうのですね。
ホームセンターのDIYコーナーにあるもののほとんどは、材木と呼んで良いでしょう。
例:ウッドデッキを自作するために、材木を用意した。
例:材木屋さんで、大きな一枚板を買ってきた。
木材とは?
木材とは「原木を切り、建築物や工作物、パルプなどの材料として使う木」のことです。
広義では、丸太も木材です。
加工が進んでおらず、まだ「木」そのものの状態に近い感じですね。
「鉄材」という言葉と比較すると、「木材」は「木」という材質に重点が置かれていることがわかります。
例:輸入木材で、ログハウスをつくるのが夢だ。
例:貯木場に積まれているのは、木材だ。
材木と木材の違い
実は、材木と木材の間に明確な境界線はありません。
たとえば、皮を剥いだだけの木は若干加工されていると見ることが出来ますが、「木材」と呼ばれることが多いです。
しかし、どの段階まで加工が進めば「材木」と呼ぶのかは決まっていないのです。
さらに、両者を置き換え可能な単語としてあつかっている辞書も少なくありません。
また、木を伐採し、原料や材料として加工・製材されるまでを含めて「木材」と呼び、建築材料として加工された木材を「材木」と呼ぶという説もあります。
とはいえ、
- 原木の状態に近いもの・材質が木であることを重視している場合には「木材」
- 板や角材などに加工された木を「材木」
とするのが一般的なようです。
ちなみに、山に近いほど「木材店」が多く、流通の下流に行くほど「材木店」が多いそうです。
まとめ
- 材木は、板や角材などに加工された木。建築材料として加工されたものを特に「材木」と呼ぶこともある。
- 木材は、何らかの原料や材料として伐採された木。材木に比べて加工は進んでいない。
境界がはっきりしていない上に置き換え可能な場合が多いため使い分けは難しいですが、もとの木の状態に近ければ「木材」、ホームセンターにありそうな感じならば「材木」で良いでしょう。
万が一突っ込まれても大丈夫。
置き換え可能なので「どちらでも間違いではないんだよ」とごまかしましょう。