
小学校や中学校で経験する調理実習、とても楽しかったという方も多いと思います。
しかし、家で食べ物を作ることを「料理する」と言うことはあっても、「調理する」ということは少ないように感じます。
調理も料理も、同じように食べ物を加工して食べられるようにすることだと思うのですが、何か違いがあるのでしょうか?
そこでこの記事では、微妙に違う調理と料理の違いについて調べてみました。
調理とは?
調理とは、「食品を加工して食べやすくする過程。またはその行為」のことです。
つまり、目の前にある食材を食べられる状態にすること全般を「調理」と呼ぶようです。
また、「調理師」とか「○○調理専門学校」があることを考えると、主に技術面や食べ物を作る過程に着目したのが「調理」と言えそうです。
例:調理不要の缶詰は、非常食に最適だ。
例:調理方法を確認せずにカレーを作ったら、失敗してしまった。
料理とは?
料理とは、「食材を加工して食べ物をこしらえること。またはこしらえた食べ物」のことです。
これだと調理との違いがよくわかりませんが、一般的に食材を用意して加工し、皿に盛り付けるまでを「料理」というようです。
つまり、食事などを用意するために必要な過程のすべてが、「料理」と言えることになります。
例:夫は、料理はできるけれど片付けがまったくできない。
例:母から教わった料理は、カレーライスだけだ。
調理と料理の違い
調理は、食材を加工する過程やその行為そのもののことです。
一方で料理は、食材の用意から皿に盛り付けるまでの一連の流れのことを指します。
そして、料理には食材を加工する過程も含まれるので、「調理<<料理」ということができます。
ちなみに、調理師になるためには国家試験に合格しなければなりませんが、料理人になるためには特に資格は必要ありません。
また、調理師の免許がないと、フグ調理師免許など特別な資格を取ることができません。
このようなことから、「調理」は料理の一部であるものの、特に知識や技術が要求される重要な行為の一つと言えます。
まとめ
- 調理は、食品を加工する過程や行為そのもののこと。
- 料理は、食材を用意・加工し、皿に盛り付けるまでの一連の行為のこと。
小・中学校の調理実習では、調理だけでなく盛り付けや片付けなどについてもしっかり学びます。
そういった点もあわせ考えると、「調理実習」より「料理実習」としたほうが、授業の内容にあっているのかもしれませんね。