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収束と終息の意味・違いと使い分け コロナが「しゅうそくする」の漢字はどれが正しい?

収束・終息

新型コロナウイルス感染症、はやく落ち着いてほしいですよね。

新薬やワクチンが開発されて、いずれ「感染者ゼロ」になることも、強く望まれます。

ところで、病気や社会的混乱が「しゅうそくする」、という場合、「収束」と「終息」のどちらを使うのが正しいのでしょうか。

「収束」と「終息」は意味が非常に似ているのですが、その意味を深く知ると、両者が人々に与える安心感がまったく違うことが分かります。

そこでこの記事では、似ているようでまったくレベルの違う「収束」と「終息」の違いをまとめました。

収束の意味・使い方

「収束」は、「物事の混乱・分裂がおさまること。またはおさめること。」です。

自動詞としても、他動詞としても使われる言葉なのですね。

新型コロナウイルス感染症の場合、感染者ゼロではないものの、大流行が落ち着き、制御可能な状態に落ち着けば「収束した」ということができるでしょう。

また、戦争などの場合は、とりあえず停戦協定を結び、表面上の平和が戻った場合などは「争いの収束」といえるかもしれません。

いずれにせよ、最終的なゴールにはまだたどり着いていないものの、ゴール目前のちょっと一息つける状態であれば「収束」を使うことができます。

終息の意味・使い方

「終息」は「物事が終わること」です。

こちらは自動詞として使われることがほとんどです。

何らかの力で無理やり終わらせるのではなく、自然に終わることを「終息」といいます。

もっとも、新型コロナウイルス感染症の場合、ワクチンや新薬の開発などで感染者がゼロになれば、「終息した」といえますね。

ちなみに、2003年に流行した新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)では、最後の感染者が隔離されてから、潜伏期間の2倍にあたる20日間の間に新たな感染者があらわれなかったときに、初めてWHOから「終息宣言」がなされました。

収束と終息の違いは?

「収束」は、混乱などがいったん落ち着いて制御可能な状態になることです。

「終息」は、物事が終わることです。

そして「コロナが収束する」という場合は、とりあえず混乱が落ち着いて緊急事態宣言などが解除されるような状態をいいます。

一方、「コロナが終息する」は、新型コロナウイルス感染症を完全制圧するという意味になります。

「収束」と「終息」が同時に来る可能性はゼロではありませんが、通常は「収束」後に「終息」が来ることになります。

まとめ

まとめ
  • 収束は、物事の混乱が落ち着くこと。ただし、必ずしも完全制圧の状態ではない。
  • 終息は、物事が終わること。

新型コロナウイルス感染症は、収束しても第2波・第3波が来るといわれています。

終息するまで長い時間がかかるかもしれませんが、デマに惑わされず、大切な人を守るために「うつらない・うつさない」行動を心がけるようにしましょう。