
カップに入っていたりコーンに乗っていたりするアイスクリーム。
アイスクリームより軽い口当たりのソフトクリーム。
果汁などがたっぷり入っていてねっとりとした食感のジェラート。
どれも美味しい冷たいデザートですよね。
でもこの3つ、実際のところ何が違うのでしょうか。
成分に差があるのでしょうか。
この記事では、意外にあいまいなアイスクリーム・ソフトクリーム・ジェラートの違いについて調べてみました。
アイスクリームとは?
アイスクリームは、「凍ったお菓子全般」を指す言葉です。
ただし、日本の法令では「乳固形分が15.0%以上で、そのうち乳脂肪分8.0%以上のもの」をアイスクリームと呼びます。
なお、「乳固形分が10.0%以上で、そのうち乳脂肪分3.0%以上のもの」は「アイスミルク」、「乳固形分が3.0%以上のもの」は「ラクトアイス」とされ、「アイスクリーム」とともに「アイスクリーム類」に分類されます。
アイスクリームの空気含有量は商品によって大きな差があり、30~50%程度であることが多いようです。
また、アイスクリームはいったんフリーザーで固められます。
食べ頃の温度は-8~-14℃とされています。
ソフトクリームとは?
ソフトクリームは、法令で定められた名前ではなく、工程上の呼び名の一つだそうです。
原料をアイスクリームのようにカチカチに凍らせるのではなく、フリーザーで-5~-7℃程度に冷やしたものをそのまま食べます。
だから、アイスクリームと同じような味なのに柔らかく、食べやすいのですね。
ジェラートとは?
ジェラートはイタリア語で、アイスクリームと同じ「凍ったお菓子全般」を意味します。
ただし、イタリアンジェラートは乳脂肪分が比較的低く、アイスミルクやラクトアイスに分類されるものが多いようです。
イタリアンジェラートの空気含有量は30%程度で、ねっとりとした濃厚な食感を楽しむことができます。
食べ頃の温度は-8~-10℃と、アイスクリームとソフトクリームの間くらいになっています。
ソフトクリームより溶けにくく、アイスクリームより柔らかいのも納得ですね。
アイスクリーム・ソフトクリーム・ジェラートの違い
広い意味で、アイスクリームとジェラートは同じものです。
ただし法令上、脂肪分などが定められているのはアイスクリームだけです。
日本でアイスクリームとされているものは比較的乳脂肪分が高く、また低温で固められています。
イタリアンジェラートは乳脂肪分が低いものが多く、アイスクリームよりほんの少し高い温度で提供されることが多いです。
一方ソフトクリームは、アイスクリームのように固めず、少し柔らかい食べやすい状態で提供されるものです。
まとめ
- アイスクリームは、凍ったお菓子全般を指す言葉。法令上は、乳固形分が15.0%以上で、そのうち乳脂肪分8.0%以上のものをいう。
- ソフトクリームは、カチカチに凍らせていない柔らかいアイスクリーム。
- ジェラートは、凍ったお菓子全般を指すイタリア語。ただし法令上の定義はない。イタリアンジェラートは、アイスミルクやラクトアイスに分類されることが多い。
脂肪分を気にする方は「ジェラート」を選ぶのが良さそうですが、脂肪分が高いジェラートもあるようです。
ダイエット中は「アイスミルク」あるいは「ラクトアイス」に分類されているものを選ぶようにしましょう。