漢字

有る・在る・或るの違いって何?「ある」と読む漢字の使い分け

有る・在る・或る

「資産がある」「要職にある」「ある日」。

どれも「ある」という言葉が含まれていますが、この3つの「ある」を漢字で書くと、どれも違う字になります。

ふだん漢字で書くことの少ない「ある」ですが、この記事では「有る」「在る」「或る」の違いと使い分けについて迫ってみました。

有るの意味・使い方

「有る」は「所有する・備わる・起こる」という意味を持ちます。

日常生活で使う動詞としては、こちらの「有る」が当てはまることが多いです。

  • 彼には、莫大な資産が有る。
  • 彼女には、人を惹きつける魅力が有る。
  • 現代においてタイムトラベルなんて、有り得ない。

在るの意味・使い方

「在る」は、字の通り「存在する」の意味です。

地理的な場所のみならず、地位や状態なども「在る」の対象になります。

「有る」に比べると使用頻度が低く、古めかしい表現や堅苦しい表現で使われることが多いです。

  • 東京に在る有名なテーマパーク。
  • 彼は今、要職に在る。
  • 母は、死の床に在る。

或るの意味・使い方

「或る」は、漠然とした物事を指す言葉です。

物事の特定を避けるために、あえて使われることもあります。

  • 或る日、おばあさんは川で大きな桃を見つけた。
  • 或る女が、事件の重要な証拠を握っている。

有る・在る・或るの違い

「有る」は、所有のほか、備わっていること、出来事が起こることをあらわします。

「在る」は、存在することを意味しますが、地位や状態などをあらわす場合にも使います。

「或る」は漠然と物事を指す場合に使われます。

ただし、「有る」と「在る」の両方が使える場合もあります。

たとえば、「あの公園には池がある」という場合、単に存在することをいう場合は「在る」になりますが、公園の敷地内に池が含まれているという意味ならば「有る」を使うこともできます。

もっとも、通常「有る」も「在る」も「ある」と平仮名表記をするので、困ることはほとんどないでしょう。

まとめ

まとめ
  • 有るは、所有や出来事の発生を意味する。
  • 在るは、存在を意味する。地位や状態をあらわす場合にも使われる。
  • 或るは、漠然と物事を指す言葉。物事の特定を避けるために使われることもある。

使い分けに困るのは、「有る」と「在る」でしょう。

「有る」は「所有」に、「在る」は「存在」に置き換えられる場合が多いですが、どちらがよりふさわしいか迷う場合もあります。

そのようなときは「ある」を使えばよいので、深く悩まないようにしましょう。